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  • 濱田 知子

補聴器屋さんの思い出話し①

更新日:2020年3月16日

誰かに見てもらいたいっていうより、振り返ったらコノ仕事を始めて20年過ぎてるの。その中で憶えておきたい人達が居て、もちろん、みんな思い出は有るだけども、中でも言葉や気持ちが私の仕事の中に影響している人。ここに書いておきたいなぁって思ったから。


○○湖畔の吉田夫婦(歳をとっても二人)

吉田さんご夫婦は山の中のダム湖近くにあったスキー場を管理していたご夫婦。当時で90歳近かった。初めて市民会館に「補聴器の相談」に来たのは冬。手を繋いで空いてる手に1本ずつスキーのストックを杖代わりに長靴の裏の滑り止めカチャンカチャンいわせて。。二人とも補聴器をご注文してくださった。納品はご自宅へ伺った。何年か前まで運営していたスキー場と近くに温泉。跡取りが居ないから止めたと。。平屋の小さな自宅に大きな薪ストーブ「こんな山奥から数本しかないバスに二人で乗って補聴器相談に来てくれたんだなぁ。。大切に大切にしなきゃ」って思った。春にメンテナンスをしに行った時の事、2人とも外にいた。スキー場の駐車場だった平坦な土地には背の高い草と黄色い花が咲いていて蝶が飛んでた。「よしださぁーーん!!」て呼んだらその花の中から二人ともピョコって顔あげてニコっと笑って返事してくれた。それからお互いの場所を確認して草をかき分けて近づき手を繋いでから私のほうに向かって来る。「この歳になったらね二人で知恵も力も合わせたって人の半分以下だからね。。でも力合わせてくれる愛方がいるだけで幸せなんだよ。」って

お父さんが言ってたっけ。。


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