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濱田 知子

補聴器屋さんの思い出話し⑤

M市のヤンキー貞子(ずっと面倒見なさいや)の巻


初めての出会いはM市民会館の外の喫煙場。しゃがんでいるオバチャンの髪は白髪を紫色に染めたクルクルパーマ。上下アニマル柄の人。遠目には昭和のヤンキーか?雷様か?一度見たら忘れない。見かけたのは朝9時。補聴器相談に入ってきたのは昼過ぎだった3時間何してたんだろう?私 「朝、見かけましたよ」 貞子さん 「私も見たよ、用事もあったけど、ついでにアンタを観察していたんだわ。良さそうな人だから補聴器作るわ。私耳悪いし知り合いの五十嵐さんもアンタから買ってるっていうし」って。私は正直びっくりしたんだよ貞子さん。で、補聴器両耳、当時の最高のオーダー補聴器を注文してくれたね。9年大事に大事に使ってくれたよね。だんだん月一のメンテナンスに市民会館まで来れなくなって自宅メンテナンスになって修理も増えてきた頃、ちょっとづつ忘れてしまうことも多くなって。。いつのひからか私の事をアンタって言ってたのに「せんせい」って呼ぶようになって、ちょっと寂しかったよ。先日、息子さんから連絡いただいた。今は施設に入ってると。補聴器はもうつけていないって。紛失や誤飲の可能性があるから施設では管理しきれないと。。

忘れないよ「アンタ信じて私はコノ補聴器買ったんだから、ずっと面倒見なさいよ!!」っていったよね。きっと、お客様はみんなそんな気持ちもってるよね、覚悟して仕事頑張るからね。


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