top of page
検索
濱田 知子

補聴器屋さんの思い出話し②

歌志内のこんばぁ(猫・商売とは)

今でもたまに思い出すの「コンばぁ」の事。。コンばぁは歌志内市の山の奥の小さな沢の横に家があって真夏でも涼しく昔話に出てくるような家に巨大な猫と二人暮らしの、おばぁ。昔炭鉱で栄えていた頃は旦那は坑内、自分は保険屋と珍味の行商をしていたと。口は悪いがストレートな物言いで厳しくも優しい方だった。補聴器を買っていただきチョコチョコメンテナンスに。。暑い夏に大きな猫とコンばぁと私と沢の横の岩に座り麦茶を飲む。格別!! 補聴器を修理した時に釣銭がなかったから「端数はサービス!!」って私が言った時コンばぁ「馬鹿言うんでない!! 自分の仕事をもっと大事にしなさい。いいか?これからそういう場面はたくさん出てくる。しまいにはサービスすれという客もいるだろう。でもね、1回サービスしたら次はサービスが当たり前になる。だから自分の仕事を安売りしちゃいかん。両替してこい!!」って。「はぁーーすごい人だなぁ」ってコンビニで何か買って戻ったらね、「早くジャラ銭よこせ!! 道の下に自動販売機あるべさ?ソコ行ってコーラ買ってきて」て。。コーラのみたかったんかい??仲良く暮らしていた猫が急病で亡くなってからガタガタと弱り息子さんの住む街に引き取られる日、あの家に行ったら。ばぁは、沢の岩に座って空っぽになった自分の家眺めてたっけ。。なんて声掛けたか憶えて無いけど声かけてもコンばぁは、無言だったの憶えてるよ。


閲覧数:27回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page